赤ちゃんのうんちが出ていないととても心配になりますよね。
我が家の下の子メデナちゃんはなんと産まれたときから便秘気味。
そしてすぐに立派な便秘体質になってしまいました。
そこで今回は
赤ちゃんの便秘の原因や、便秘かな?と思った時のチェックリスト、そして対策まで
イラスト入りで詳しく、わかりやすくまとめています!
生後1年未満の赤ちゃんの時期を中心に幼児期の便秘も完全ガイド!
我が家のメデナちゃんの便秘遍歴も合わせてお伝えします。
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もしかしたら?便秘ぎみ?
我が家の下の子メデナちゃんが便秘気味かな?と思ったのは本当に産まれてすぐのことでした。
上の子めで太郎が産まれた時は、毎回オムツを開ける度にうんちをしており、当時の育児記録を見ると1日に8回もうんちをしていました。
少ない日でも1日6回。
おしっこ、うんち、おしっこ、うんち、うんち、うんち…
まさに汚れ仕事ばっかりの毎日でした。
それに比べてメデナちゃんは、まだ産まれたばかりにもかかわらず、1日にうんちは1回しかしませんでした。
ただし1回の量がすごい!おしり爆発したかな?
そして1ヶ月検診の頃には2日1回のペースに。
これは便秘?うんちがでません
上の子と比べて不安だった私は、一ヶ月検診のときに先生に聞いてみることにしました。
ただお腹が少し張っているかな?
子供によってはゲップが出ないとお腹が張って今後便秘の要因にもなってくるから気をつけて。
- 授乳の終わりでなく途中(おっぱいを換える時)にゲップをさせる。
- 出なかったら右半身を下にして寝かせてしばらくしてから再度トントンしてみる
以上のアドバイスを受けて帰宅しました。
この月齢なら4日以上でなかったら病院で見てもらってね。とのことでした。
同じ月齢でも毎日するのがあたりまえの子もいれば、2,3日に1回の子もいる。
毎日うんちが出なくても体調や機嫌に問題がなければ便秘ではない。
家の子便秘かも?チェックリスト
もし便秘かどうかわからないって方はこちらをチェックしてみて下さいね。
- いつもよりうんちの回数が減っている
- うんちが固い
- うんちが少量
- 週にウンチをする回数が2回以下
- お腹(下腹部)が張っている・固い
- いつもより母乳やミルクを飲みたがらない
- うんちをしようとすると泣いたり、痛がったりする
- 機嫌が悪い
- 離乳食が始まって、まとめて大量に排便する
機嫌が悪くないか?ということ。
便秘じゃなくて病気かも?チェックリスト
次のような場合には、便秘の背後に病気が隠れていたりすることも考えられますので、すぐに病院で受診してください。
- 生まれた直後からずっと便秘が続いている
- ぐったりしていて、熱や嘔吐がある
- おなかがパンパンに張っている、異常に膨れている。
- 授乳直後に勢い良く吐く、体重が増えない。
便秘になりやすい時期
生後1年未満の赤ちゃんの便秘になりやすい時期をまとめてみました。
発達により個人差があるので、大まかな参考にしてみて下さい。
新生児期
腸が未熟で運動不足のため、便秘になりやすい。
生後2、3ヶ月
うんちをおなかにためられるようになり、一時的に一部の赤ちゃんは便秘になりやすい。
離乳食を始めた時期
うんちも新生児の頃と比べると固まりやすく、いきむ力が足りていないことにより便秘になりやすい。
母乳やミルクの量が減りうんちの水分量も減り硬くなりやすい。
3回食になった時期
固形物が増え、食事でとる水分量が減ったことにより、便秘になりやすい。
さて、我が家のメデナちゃん、しばらくは2,3日に1回のペースのうんちで問題なく過ごすことができたのですが…。
生後4ヶ月に近くなった頃、2、3日に1回のペースでうんちをしていたのが、段々と感覚が空くようになってきてしまったのです。
いつも機嫌が良く、病院に行こうかな?と思うとうんちがでるので数回は様子をみていたのですが。
ついに5日うんちが出ない日があり、翌日に病院にいくことに。
4,5日でない時には試してみてね。
今母乳ならお母さん、ちゃんと自分の食生活整えないとダメだよ~。
1週間以上溜めるのは良くないから、その前に病院にきてね。
しかし私はあまり納得がいきませんでした。
上の子めで太郎はこの時期母乳+足りない分はミルクでしたが1日に2,3回はうんちをしていたからです。
むしろ今はめで太郎のご飯を作っているから、めで太郎の時よりも気を使っているつもり。
便秘の原因
腸の機能が未熟
産まれたばかりの赤ちゃんは腸がまだ未熟です。
栄養の吸収も腸の動きもまだ未熟なため、ゆるかったり、食べたものそのままの色や形だったり、また便秘してしまうこともあるのです。
まだうんちをするのに慣れていない
まだ上手にお腹に力が入れられないことも便秘になりやすい要因のひとつです。
成長とともに体で覚えていくので心配はいりません。
運動不足
まだ寝返りのうてない新生児~4ヶ月頃のねんねの赤ちゃんは運動不足により便秘になりやすいです。
腸の動きも未熟なので、体を動かすことでうんちが出やすくなることもあるでしょう。
飲む量が足りていない
母乳でも粉ミルクで育った赤ちゃんでも、離乳食を食べ始める前から便秘になってしまう子はいます。
その原因は、もしかすると十分な量を飲んでいないからかもしれません。
- 授乳後、乳首や哺乳瓶をなかなか離さない
- 授乳してもすぐに泣くことがある
- 体重が増えていない
母乳の質に関しては
母乳の質が悪いのでおっぱいを飲まない→水分が不足する→便秘
ということはあるようですが、体重が増えている(おっぱいの量が足りている)ようであればあまり心配する必要はないみたいです。
気にしすぎず適度に頑張りまーす!
【離乳食が始まってから】水分不足
離乳食を食べ始めるとその分母乳やミルクが減り、水分が不足して便秘になりやすくなります。
【離乳食が始まってから】食事の量が少ない
食事の量(特にデンプン質)が少ないとしっかりしたうんちがでません。
特にお米やパンなどの炭水化物の量が足りているか確認してみましょう。
【離乳食が始まってから】食物繊維、脂質が不足している
食物繊維をとることで腸内のバランスを整え、動きを活発にしてくれます。
また油は便を柔らかくし、滑りも良くなるため、うんちが出やすくなります。
お家でできる便秘解消法
お腹のマッサージをする
良くのの字を書くように…と言われていますが、大腸の形、うんちの通り道を意識してあげると良いです。
力は入れすぎず、優しくなでるように行いましょう。
体を動かしてあげる
自分で体を動かせるようになる前の赤ちゃんは足首を持って行進するように左右交互に動かしてあげると良いです。
片方の足のひざをお腹にしっかりと引き寄せて、寝返りの練習をしてあげるのも良いですよ。
どちらもポイントは膝と太ももをしっかりお腹に寄せること。
腸を刺激して動かすイメージです。
綿棒浣腸をする
こちらは良くおすすめされる方法ですが、注意が必要です。
綿棒にベビーオイルまたはワセリンをつけ、綿棒の先端部分がお尻の穴に隠れるくらいに差し込み、円を描くように刺激します。
- 綿棒の先は軽く背中の方に向ける
- 奥まで差し込まないようにする
- 痛がったらやめる
直腸の粘膜にキズつけるケースが多いようです。
また赤ちゃんは腸が薄いので突き破ってしまうこともあるそう。
癖になることはないけど、他の方法を試してそれでも4,5日出ないときにおすすめです。
薬剤の浣腸は自力でうんちを出す習慣がなくなってしまうのでおすすめしません。
どうしても出ないときの最終手段にしましょう。
肛門に冷水をかける
こちらの方法はあまり聞いたことがないと思うのですが、すごくおすすめです。
我が家ではこちらを使用しました。とりあえず試してみるのにちょうどいいです。
繰り返し使うならこちらがおすすめ。
スポイトに冷水をいれ、ウォシュレットのように数秒肛門に水を当てます。
綿棒浣腸と同じで肛門に刺激を与えてあげることでうんちが出やすくなります。
こちらは綿棒浣腸ほど即効性はないけど確実に効くので、毎日の習慣にしてあげることをおすすめします。
実はダメ元で3日続けてみたんですけど、3日ともやったあとにうんちをしました。
少し面倒だけど、赤ちゃんがずっと便秘気味って人にはすごくおすすめです。
【離乳食前】オリゴ糖を与える
オリゴ糖には、腸内の善玉菌を増やし腸の活動を促してくれる作用があるため、便秘改善効果が期待できます。
粉末状のオリゴ糖を白湯(さゆ)に混ぜて与えてみましょう。1日あたり0.5g〜1g程度が目安です。
純度の高いオリゴ糖は虫歯になりにくく、まだ離乳食を始めておらずミルクや母乳しか飲んでいない赤ちゃんにも安心して使えます。
かかりつけのお医者さんに聞いたところ、ミルクに入れるのは飲まなくなってしまったり飲みすぎたりするのでやめたほうが良いとのことです。
根気良く続けることが大切だそうで、我が家では4ヶ月頃試したもののすぐにやらなくなってしまいました。
生活習慣を整える
生活習慣を整えることはうんちをしっかりだすのにとても大切です。
朝昼晩、大体決まった時間にバランスのいい食事をとること、しっかり寝ること、これが快便につながってきます。
心がける、程度で良いと思います。
【離乳食が始まってから】食事のコントロール
かんきつ類を与えてみる【離乳食初期6ヶ月頃】
みかん等、かんきつ類の果汁を倍のさ湯で薄めて飲ませてあげてください。
月齢×10ccを1日量として与えるようにしてください。
飲みにくいようでしたらとろみをつけてゼリー状にしてあげると良いですね。
残念ながら効果はあまりなかったです。
油(バター、慣れたらオリーブオイル)を取り入れる【離乳食中期7~8ヶ月頃】
離乳食が原因でうんちがかたくなってしまった場合は、油を取り入れるのも良いそうです。
乳製品などへのアレルギーがある場合は与えないでください。
油はうんちを柔らかくし、かつ滑りも良くなるため、便の出も良くなります。
バターを与える際は、1食あたり小さじ4分の1~2分の1を目安に、うんちの状態を見ながら調節するようにして下さい。
食物繊維をたくさんとる
我が家の場合ではありますが、
ですから、あまり気にしてもしょうがないのかなぁ、と感じています。
便秘で病院にいくべきタイミングって?
病院で綿棒浣腸をしてもらったメデナちゃんは、ほぼ1週間ぶりのうんちを大量に出して家に帰ることになりました。
その後も便秘気味ではありますが、まぁまぁと言って良いペースでうんちを出していました。
どうやら寝返りを始めたことでうんちが出やすくなったみたい。
綿棒浣腸をすれば出ていたし、機嫌が悪くなることはなかったのでそんなに気にしてはいませんでした。
便秘気味だなぁ、今度はいつ出るかな?と思いつつ時は過ぎ、メデナちゃんは8ヶ月になりました。
ところが離乳食を始めて、順調に2回食になった頃異変が起こるのです。
元々温厚でギャン泣きはしないメデナちゃん。
綿棒浣腸のしばらく後から大声で泣き始めました。
おむつの中を覗くとうんちは出ていないものの頑張っている様子。
どうやら入り口でうんちが硬くなってしまっているようでなかなか出ません。
とりあえず肛門にワセリンを塗り、お腹のマッサージをしつつ、肛門をおしり拭きで押すとうんちが出てきました!
あぁ、これはうんち硬くなっちゃってますね~
ってうわああ、後から後から出てくる!!!
うんちが終わるとメデナちゃんはすっかりご機嫌に。
私も大変な目にあいましたわ。でもこれで大丈夫かな?
ところが次のうんちもなかなか出てきません。
もしかしてメデナちゃん、うんちするのが怖くなっちゃったかしら?
結局次のうんちも溜めてギャン泣きで出すことになってしまったため、
我が家では「メデナちゃん便秘解消大作戦!」を決行することになりました。
- 毎朝授乳の後に肛門に冷水をかける
- かんきつ類を与えてみる
- お腹のマッサージは引き続き行う
- 少し早めの綿棒浣腸
でも…。
しかし出てきたうんちはコロコロでまるでウサギのうんちの様です。
4日目の朝メデナちゃんはうんちをしませんでした。
硬すぎて出せなかったのか、痛くて嫌だったのかな。
そしてうんちは溜まってしまい、またギャン泣きで出すことに。
しかも今回は肛門が切れておしり拭きに血が付いていました。
さすがにこれはマズイ!とその日の内に病院へ。
もっと早い段階で行っておけばよかったと反省しています。
- 1週間以上の便秘が何度も起こる
- いきんでいるのに、うんちが出ずに苦しそうにしている
- おなかがいつもより張っている
- うんちが硬くて肛門が切れて出血した
毎日うんちをしていても、硬くてコロコロしたうんちが少量の場合はりっぱな便秘です。
硬くて肛門を傷つけそうなうんちが出た場合は早めにお医者さんに見てもらいましょう。
便秘体質の改善
病院へ行ったメデナちゃんはお医者さんに薬を処方してもらいました。
次の日には無事柔らかいうんちを出すことができましたが、まだ痛みがあったのか怖かったのかうんちの時にはしばらく泣くように。
3日ほどで泣かないでも出せるようになりました。
薬を飲む
市販のものよりもまずはお医者さんに相談しましょう。
機嫌が良く、緊急性がない場合は早めに日中の診療時間内に受診しましょう。
赤ちゃんの便秘は色々やるより
早めに薬でうんちを柔らかくして、
本人がうんちを怖がったり痛がったりしないようにする
ことがとても大切だそうです。
便秘改善には、便をためないこと
4日以上溜めるとうんちが硬くなり出しにくくなります。
早めに出すことで苦しかったり痛かったりという思いをしなくてすみます。
便秘が治りにくい要因
便秘が治りにくい要因は、腸とうんちの問題の他に心理的な問題もあります。
- うんちが便秘によってかたくなる
- 出なくてが苦しい
- 出なくて苦しいが、出すときに痛むため、我慢をする
- 我慢をすることで、いつも体内にうんちがたまってしまい、直腸の壁が伸びてしまう
- 結果、体も心もうんちをしたい!と思わなくなってしまう
1~5の繰り返し
マンガ 便秘
快適に出せるように習慣付けを
便秘が続くと、さらにうんちが出にくくなる悪循環に陥る事があります。
そうなる前にしっかりと改善し、
「快適に出す」習慣がつけられると良いですね!
我が家のメデナちゃんもお薬を継続中です。
早く上手に出せるようになると良いね。
順天堂大学病院管理学教授 小林弘幸(2016)『ドクターサロン60巻』キョーリンメディカルサプライ.
医療法人日々会いわお小児科医院院内報(2019)「赤ちゃんの便秘」<https://iwaohp.jimdo.com/%E9%99%A2%E5%86%85%E5%A0%B1/248%E5%8F%B7-%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AE%E4%BE%BF%E7%A7%98/>(参照2019年12月20日)
喜界徳洲会病院 羽場 亮太「便秘と食事」<https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-010.html>厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト(参照2019年12月20日)
実は私も長年便秘には悩まされており、現在はうんちを柔らかくする酸化マグネシウムを服用中。
人よりかなり便秘に詳しい自信がありますよ!