あなたが「猫」と聞いてイメージするのはどんな猫でしょうか?
公園や街角などで見かける、三毛猫やキジトラの猫でしょうか。それともテレビで目にするような、マンチカンやスコティッシュフォールドなどの、可愛くも特徴的な猫ちゃん達でしょうか。
前者の三毛猫やキジトラの猫は雑種と呼ばれ、後者の猫は特徴的な見た目や特徴を持つ、純血種と言われる猫です。
みんなちがって、みんないい!
しかし猫を飼いたいと思ったとき、はたして純血種と雑種のどちらが飼いやすく、そしてどんなところにメリット・デメリットがあるのでしょうか?
そもそもの違いやメリット・デメリットを、「飼いやすさ」という視点でまとめています。
【もくじ】タップできるよ!
そもそも純血種って何?雑種とはどう違う?
人間に飼われている猫は全てイエネコ
純血種の猫=特徴的な外見・性質のイエネコ
純血種の猫は、それぞれ特有の国や地域で変化した猫を、独特な特徴を確立するために人間が計画的に繁殖させていったものです。
何事もそうだけど、ようは人間が勝手に決めただけなのです。
ペルシャ猫やシャム猫などには古い歴史がありますが、多くは近年品種として確率されたものが多く、犬の純血種に比べて猫の純血種の歴史は浅いです。
純血種の特徴的な見た目は病気と隣り合わせな場合がある
純血種の猫は、種ごとに決められた規定があり、外見が非常に特徴的です。
美しく可愛らしい純血種の猫
純血種の猫は例えるなら、走ることを追求したレーシングカーや、ハイブランドの美しいハイヒールのような魅力がある・・・と私は思っています。
純血種には品種特有の病気がある
短い顔と鼻が特徴。
そのため、呼吸困難や目の問題のような、健康上の問題のリスクを抱えている。
折れ耳が人気。
しかし折れた耳の理由は、軟骨の形成異常(骨軟骨異形成症)。
折れ耳の猫にはほぼ100%の確率で、何かしらの症状が出ると言われ、根本的な治療法は見つかっていない。
純血種の猫を飼うなら病気の勉強は必須事項
家族の一員が遺伝的になりやすい病気を持っているのなら、勉強は必須ですし、発症しないように気をつけてやる必要がありますよね。
近年は遺伝子検査などで、キャリアや発症のリスクを調べることもできます。
純血種を飼うなら信用できるブリーダーから猫を譲ってもらおう
純血種の遺伝による病気は、無秩序な交配が繰り返されることによって引き起こされたものです。
ブリーダーって何?ペットショップで買うのとどう違うの?という方は、こちらの記事をお読み下さい。
雑種の野良猫はたくましく丈夫で病気になりにくい
雑種の猫でイメージする猫は=日本に元々いる猫
雑種の猫、という言葉を聞いた時にイメージするのは、三毛猫やキジトラや茶トラなどの良く見る猫達ではないでしょうか。
つい最近まで飼い猫でも放し飼いにされることの多かった日本では、土着の野良猫と輸入された洋猫の混血もよく見られます。
実は珍しい三毛猫&短い尻尾の猫
日本の土着猫として古くから存在し、よく見かける三毛猫は、海外産の純血種には珍しく、高値で取引されることもあるカラーです。
また短い尻尾が特徴のジャパニーズボブテイルは名前の通り、日本由来の猫です。
長いのもいいけど、短いのも可愛い!
体が丈夫で病気になりにくい
純血種の猫が病気になりやすいのは、品種を確立する過程で遺伝が近いもの同士を掛け合わせて作るためです。
そのため病気になりやすい性質も強まり、遺伝的に欠陥が現れるリスクが増えてしまうのです。
先祖代々暮らしているから特定の地域に適応
雑種の野良猫の場合、特定の地域で代々暮らしている可能性が高く、その地域の環境に対する適性が高いとも言われています。
子猫の状態から飼う場合雑種は要注意!成長後がわかりやすい純血種
雑種の猫は、特定の種同士で繁殖していないので、見た目もバリエーション豊富で性格もさまざまです。
雑種の子猫はどう育つかわからない
純血種の猫は親元がはっきりしており、大きくなった時の予想が付きます。
しかし野良猫の雑種の場合は親が不明なことが多く、たとえ母猫がわかってもどう育つかは想像できません。
それも魅力のうちでしょ!と思えたら最高にいいね!
純血種であれば大体の予想がつく
血統を守ることにより「毛の長さ」「体の大きさや骨格」「耳や鼻などのお顔立ち」が予想しやすく、親猫を見ることが出来ればイメージもしやすいですね。
ただしペットショップで買った猫の場合は、親猫を見ることはできませんし、ミックス猫(マンチカン×ペルシャ等)などは純血種の猫と比べて成長後が予想し辛いです。
ペットショップのメリットとデメリットに関しては、こちらの記事でまとめています。
純血種の猫は温厚で人に慣れやすくしつけやすい
温厚で扱いやすい猫はしつけやお手入れがしやすい
純血種の猫は見た目だけでなく、性格も繁殖によってコントロールされています。
温厚で人間に慣れやすく、落ち着きのある猫を選び繁殖をさせることで、人間がペットとして飼いやすいような性格を、数世代に亘って作り上げているのです。
対して産まれも育ちも野良の場合は、しつけが非常に難しく、そもそも室内で人間と一緒に暮らすことに、強くストレスを感じる場合があります。
育つ環境や飼い主で、性格や行動が変わるのは、純血種やミックスでも同じです。
長毛種の猫はお手入れが大変
純血種に限ったことではありませんが、長毛の猫の場合はマメなブラッシングが必要です。
また毛が長いためにおしりの周りにうんちがついてしまったり、しっぽが汚れたりすることも。
特に長毛種で大きな猫を飼う場合は、飼育環境だけでなく、飼い主のお手入れの負担も考えて飼い始めたほうがいいでしょう。
- メインクーン
- サイベリアン
- ラグドール
- ノルウェージャンフォレスト…等
飼いやすさは飼い主の感じ方次第!生活や考え方でも飼いやすい猫は違う
しつけしやすく温厚な純血種の猫でも、長毛種であればこまめなお手入れが必要ですし、元野良猫でも人が大好きで、常に寄り添っていたいタイプの猫もいます。
飼いやすさは「猫の個々の性格と、飼い主との相性」が1番大きなポイントです。
体が丈夫で病気をしにくい雑種でも、遺伝病以外の猫のなりやすい病気にかかることはありますし、純血種の温厚な猫でも子猫の頃はやんちゃな場合があります。
臨機応変に猫との暮らしを楽しむことが、大事です。
悪のボスが膝の上に乗せている猫は、やっぱりチンチラですよね!